数字の記載法(西暦・元号・時間)
【縦書き文章での数字の表記】
これがなかなかの曲者です。
同じ年月や時間を書くにも、何通りもの記載方法があるからです。
それらは時代や文献によって異なっています。
言葉が時代によって変わっていくように、漢数字の使い方も変遷しているのでどれが正しいとは一概にはいえません。
しかし逆を考えれば、それらを使ってその時代の世界観を表現させることも可能ということです。
いろいろな書物を読んで、その時代の言葉を感じ取り研究をしてみてください。
【漢数字】
「〇 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 百 千 万 ~」
※ 漢数字にも〇(ゼロ)があります。
【漢数字の大字(だいじ)】
「零(れい) 壱(いち) 弐(に) 参(さん) 肆(し) 伍(ご) 陸(ろく) 漆(しち) 捌(はち) 玖(きゅう) 拾(じゅう) 佰(ひゃく) 仟(せん) 萬(まん) ~」
【算用数字・アラビア数字】
「0 1 2 3 4 5 6 7 8 9」
【西暦の書き方】
◯「二〇二一年」 ← 〇(ゼロ)を使用。
△「二千二十一年」 ← 千と十を使用。
※ 記載としては、上記を使ったほうが無難です。
【元号の書き方】
◯「平成三十年」← 十を使用。
△「平成三〇年」← 〇(ゼロ)を使用。
※ 下記も間違いではありませんが、あまり好まれない書き方といえます。
【月日の書き方】
◯「十二月 二十五日」→ 十を使用。
△「一二月 二五日」→ 十を使わない記載法。
※ 下記は、現在ではあまり使われない書き方です。
【時間の書き方】
◯「十三時 三十分」← 十を使用。
△「一三時 三〇分」← 〇(ゼロ)を使用。
△「十三時半(一三時半)」← 30分を半(はん)と表記。
最初は基本に沿ったものを使用するほうがいいと思います。
慣れてきたら世界観に合わせて変えていくのも面白いでしょう。
ただ、一つの作品内ではちゃんと統一をするという原則は忘れないでください。